古い写真が一枚、出てきました。

1993年6月頃、秦皇島の北戴河で撮ったものです。

あの年、私は15歳、父は42歳でした。

当時、父は承徳市畜産公司の総経理を務めていました。社員の北戴河旅行を企画し、私も一緒についていったのです。

写真の私は、水中眼鏡をつけ、緑色の浮き輪を身につけて海辺に座っています。父はすぐ隣で、カメラに向かって笑っています。波が砂浜に寄せ、後ろには大勢の海水浴客がいます。

あの旅行の細かなことは、もうあまり覚えていません。どこに泊まったのか、何日いたのか、誰がこの写真を撮ったのかさえ、記憶にありません。

ただ、父と一緒に写った、数少ない写真の一枚だということだけは覚えています。

2003年、父は病気で亡くなりました。わずか52歳でした。写真を撮ってから、たった10年のことです。

今の私は、写真の父よりずっと年上になりました。自分にも子どもができ、父たちの世代が背負っていた暮らしや責任を、少しずつ理解できるようになりました。

若い頃は、父はいつも自分よりはるかに年上の人だと思っていました。今になって初めて、写真の父が、今の私よりも若かったのだと気づきます。

33年が過ぎ、写真は色あせていました。修復すると、海に色が戻り、父の顔もはっきりしました。

技術は写真を修復できても、時間を巻き戻すことはできません。

1993年の夏、北戴河の波が砂浜に寄せていました。

父は、私の隣にいました。

あの頃、私たちは二人とも、まだ若かった。